四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」人工物確認

2013年1月7日(日)午後12時、ダイバー調査の3日目は東京からダイビングスクール「ブルー&スノーダイビング」のプロダイバー3名による潜水調査の関係者が集まり始めました。
このダイバー調査の3日間、コーヒー、伊勢うどんを提供いただいた、三重県津市の林さん、今日はスーパーでカップ麺を大量に買い込んで、参加者に提供いただきました。ムードメーカーでもある林さんの存在は大きな力です。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」すぐ近くの旅館「松島館」さんからも、カフェオレ、ぜんざい、生姜湯、ポタージュスープなど、体を温めるものをたくさんご提供いただきました。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」今日の潜水調査は、昨日、山本さんが発見し、専門家が結論付けられなかった「人工物」の確認、撮影からスタートします。
午後12:45、ブルー&スノーダイビングの3名が潜水の準備を開始。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」午後1時、カメラとビデオを持っていよいよ潜水です。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」約15分後、ダイバー3人が戻りました。「4輪のクルマです!」が第一声でした。


潜水開始直後の動画です。


「4輪のクルマです!」の生の声をお聞きください。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」撮影画像を戦車の専門家である、ファインモールドの鈴木社長(愛知県豊橋市)、カマドの小林社長(御殿場市)が確認しました。4輪の自動車と思われますが、かなりの堆積物があり車種までは確認できません。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」実際の撮影画像の1枚です。自動車らしきものがひっくり返っているように見えます。
(撮影:ブルー&スノーダイビング)

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」本丸へ!

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」クルマ発見の後、体力回復のため食事と休憩をとって、午後1時45分、幻の四式中戦車「チト」が沈む本丸へと向かいます。フジヤマさんが作成してくれた海底地形図でポイントの確認をしています。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」堆積物に埋もれている可能性が高いため、3人が鉄筋を持って海底に向かいます。



四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」約20分後、海底の「崖」にそって調査したダイバー3人いったん岸に戻り、明らかに金属と思われる5m四方程度の物体が、少し離れて2個、崖下に50cm程度の堆積物に埋もれているという報告を行いました。
3人が堆積物を手で掘ろうと試みたが、とても人力でできるものではなく煙幕のように視界を悪化させるだけのようです。鉄筋を持って潜ったことが非常に有効だとも…。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」5m四方の物体は大きさからみて、戦車であったとしても「チト」ではなく「チハ」の可能性が高いとの意見で、ダイバー3人は本丸「チト」の探索に向け、最深部に向け再び潜水を開始しました。
(撮影場所をせと橋に移動しました)

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」再潜水から約15分後、ダイバー3人が戻りましたが「チト」らしきものの発見にはいたりません。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」その後、海底の様子を、集まったマスコミの方に説明をしています。


水温7度、最深部では5度という過酷な海底、何とか「チト」を探したいというダイバー魂が3人を支えています。かなり限界に近い状況のなか、少し休憩して、もう一度潜ります。


ダイバーと中村事務局長の会話の動画です。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」最後の潜水

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」山陰に太陽が隠れ始め、気温が下がってきた午後4時10分、「チト」探索に向け、さらに参加者の期待を背負い、3日間の最後の潜水に向かいます。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」猪鼻湖神社のお社の南あたり、第1回の鉄パイプ調査で「金属音」がしたあたりを探索中です。


最後の潜水開始から約20分後、戻ってこられる直前の動画です。ブルー&スノーの高橋社長は酸素ボンベの酸素量がもうなくなる、という状況です。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」時間と体力の許す限り、限界まで探索していただいた3人のダイバー。地上に上がって焚き火にあたり、体を温めていました。
「チト」発見には至りませんでしたが、手がかりとなる材料をたくさん見つけていただきました。本当にお疲れさまでした。ありがとうございます。

四式中戦車チト「ダイバー調査3日目」■番外編
潜水が終わって、ブルー&スノーダイビングの3人は潜水具などを洗浄、片づけを終えて、宿泊先の「松島館」さんのお風呂につかって、冷え切って疲れた体を癒されました。
そんなくつろいでいる3人の部屋に、スマッペメンバーはお邪魔してしまいました。
今日の写真やビデオを確認しながら、成果の確認や今後の進め方について約1時間、熱く語り合いました。
3人のダイバー(左から、平原さん、高橋社長、阿良田さん)は、口を揃えて「悔しい~!」。
「次は、必ず見つけられるように力を合わせましょう!」という力強い言葉をいただきました。ゆっくりお休みいただき、明日、気をつけてお帰りください。
また、近いうちにお会いしましょう!!