平成21年度のプロジェクトの目的・目標
1.観光交流人口の増加
2.静岡県=三ヶ日町=「日本一のみかんの里」として全国展開
3.実施検証のための記録とワークショップの継続

平成21年度の事業計画の概要
▼「日本一のみかんの里」のPR及び関連商品の展開による観光交流人口の増加
・みかんの里山ウォーキングイベントの実施(1day型・2days型・ナイト型など)
・みかんの里祭りの実施
【目標】
・観光客要込数:現在約20万人(年間)→約30万人
浜名湖周辺の観光地&観光施設/マスコミ各社/行政機関との連携


▼個人レベルの関連商品の発掘とブラッシュアップ&新商品(スイーツ・グッズ)の開発
マーケットニーズを的確に捉え、既に本地域内で食べられているような料理を発掘すると同時に農家や関連事業者と連携して開発に取り組む。
【目標】
・商品化:10点
農家/町内御菓子事業者/町内製造事業者との連携


▼実施検証のための記録とワークショップの継続
第三者の視点から本事業の達成度や方向性を検証する。
・地域活性のプロフェッショナルおよびカリスマ講師を招待し本活動を評価してもらう。
・本事業の活動記録をメディア機関/出版機関に提出し、評価してもらう。
・本事業の活動を、都市部の学生との交流会にて評価してもらう。
⇒ 評価・指摘された内容・反省点等をワークショップに水平展開して、次年度の活動へブラッシュアップを図る

期待される効果
▼農商工業者の相互間の活性化
・農商工業者および地元住民が一堂に会してイベントをすすめることで、業種間の壁を取り除き、強く地元意識を感じることができる。
・「日本一のみかんの里」を広くPRできる。
▼地元住民の地域資源の把握
・「廃棄みかん」に直接ふれあうことで、環境汚染の現状を再認識し地域資源を見直すことができる。
・食育および環境問題の認識を喚起し、広く啓蒙することができる。

平成21年度の事業計画の詳細

平成21年度の事業計画のポイント
1.地域資源を利用した「みかんの里山ウォーキング」を開催
2.日本一の「みかんの里祭り」を開催
3.「廃棄みかん」を利用した特産品を開発
4.インターネットを使用したイベント開催・開発商品などの情報発信
5.本事業実施における活動記録と検証

平成21年度の事業計画の詳細
▼地域資源を活用した「みかんの里山ウォーキング」の開催
・ターゲットとする市場:日本ウォーキング協会会員(ひいてはその家族・友人)
・開催時期:5月・11月(2回:みかんの花咲く5月とみかんが実る11月)

1)“公認ウォーキングコース”を設定する。
「日本ウォーキング協会」および「浜名湖ウォーキング協会」と連携して、本地域資源を活用した“公認ウォーキングコース”を設定する。
・猪鼻湖を取り囲んでいる名所を周遊する「猪鼻湖名所めぐりコース」
・歴史的建造物や歴史遺産をめぐる「歴史ロマンコース」
・みかんの花咲く季節には花の香りを感じる「みかんの花アロマシャワーコース」
・みかんの実る季節には「三ヶ日みかんのつまみ食いコース」
などいくつかのコースを設定し、本地域の地形や自然環境、歴史、特産物などの地域資源を感じてもらえる“公認ウォーキングコース”を用意する。

2)ウォーキングステーションの設置とMAP作成
・季節毎のウォーキングイベント以外でも気軽にウォーキングを楽しめるよう通過ポイントや道案内の役目をもつ「ウォーキングステーション」を設置する。新たに建設するのではなく、各地区の公民館であったり、神社、寺院、農園、商店などがその機能を満たす仕組みを作る。
・また、参加者が利用するウォーキングマップを作成し、通過証スタンプを押印できる「ウォーキングマップ」を作成する。

3)様々なニーズに対応したウォーキングスタイルの提案
・手軽な「日帰りウォーキング」、「ナイトウォーキング」ができる「宿泊滞在型2daysウォーキング」、「ノルディックウォーキング」など、いくつかウォーキングスタイルを設定し、さまざまなニーズに対応したウォーキングを参加者へ提案する。宿泊滞在型のウォーキングでは、「みっかび温泉」を提供する施設での宿泊を提案する。

4)フレンディアガイドの育成
・本地域の老人会の任意団体「郷土を語る会」との連携により「地域の語り部(歴史や昔話、美味しい地域産品などの説明・紹介)」を育成し、参加者と一緒にウォーキングしながらガイドできる人材を育成する。(フレンディアガイド:フレンド+ガイド)


▼「みかんの里祭り」の開催
ターゲットとする市場:
・ウォーキングを通じて地方の風景や空間を楽しもうとする人達
・都会にない風光明媚な自然環境を体感しようとする人達
・健康的で地方の豊かな自然に価値を見出す人達
●開催時期:11月
年間の様々な集客事業やPR活動の象徴的なイベントであり、みかんの収穫時期を向かえて、本年度の収穫成功を祈願した「みかんの里祭り」を開催する。
町内の事業者・農業従事者が、「三ヶ日」のブランデングの戦略を確認し、単なるイベントとして捉えるのではなく、マーケットリサーチの現場としてアンケート調査などを実施する。
有名なドロリンピックを文字って、三ヶ日「みかりんピック」を開催する。
「みかんの皮早むき競争」
「みかんの皮とばし競争」
「みかんの果汁の早絞り競争」
など、みかんの里ならではのユニークな競技を行う。老若男女関係なくこの地方では、このようなイベントが無かったので、マスコミの反応はよいと思われる。
町内の物産や新しく開発したスィーツ類などの販売を行う。他地域からの出店希望団体を受け入れて、テント村を形成し、合同しておもてなしを行う。


▼特産品の開発
・「廃棄みかん」を利用した三ヶ日らしい独自のスイーツの開発を行い、全国販売を目指す。
・「廃棄みかん」を利用した商品群の開発に着手する。
<開発チーム>
・町内にある菓子製造販売店の技術協力を得て、開発チームを召集する。
<独自性のある企画商品>
・みかん農家の家庭で、代々継承してきたみかんを利用した手作り菓子類に着目する。
・使用するみかんはすべて三ヶ日の「廃棄みかん」とする。
・5月のウォーキングイベントにおいて、マーケットリサーチを行い、消費者ターゲットの絞込み、価格の設定などの分析を行う。
・マーケットリサーチ結果から市場ニーズに合わせた製品を作り出していく。
<パッケージ>
商品名等は、三ヶ日に古くから伝わる歴史や昔話から取り出して、三ヶ日のブランド化を押し進め、パッケージ及びパッケージデザインは町内の業者に任せ、商品の包装に使用する。
<販売委託先>
商工会や観光協会に好意的な関係である観光施設
・東名浜名湖サービスエリア
・モザイカルチャー2009売店
・富士山静岡空港売店
・ホテル旅館 など
・JAみっかびや食品スーパーマーケットでの専用販売コーナー
・地産地消キャンペーンに熱心な「コンビニエンスストアーチェーン」
<マーケットリサーチ>
・「みかんの里まつり」や「ウォーキングイベント」では、新商品発売のマーケットリサーチを行う。
・一方で、ウォーキングイベントの参加者リストは、新製品通販事業のDMに利用することができる。


▼イベント開催・開発商品などの情報発信
本地域周辺の一部地域でなく、全国すべての国民へ情報発信をしていく。
1)インターネットを利用したイベント開催情報・開発商品の案内DM発信。
・専門家の指導を受けて、Webサイトはもちろんのこと、携帯サイトも充実させ、携帯電話所有者へダイレクトにDMを発信する。
・一人1台以上の保有率の携帯電話は、非常に有効な告知ツールであるため、定期的な発信を行っていく。
・サイト構築に対する初期投資については、三ヶ日町観光協会の好意により、協会のサイトを無料で利用することとなった。
2)マスコミ関係者/紙媒体/広報雑誌などへの掲載
・「三ヶ日」を取り上げてもらうために、マスコミ関係者に向けて、紙媒体・広報雑誌などへの掲載をしてもらい、イベント情報および開発商品などのPRを行う。
3)各ウォーキング協会のサイトとリンク
・日本ウォーキング協会、浜名湖ウォーキング協会など、サイト間をリンクさせて情報を共有し、絞り込まれたターゲット設定を更に精査することで、三ヶ日のファンとなる消費者・顧客・リピーターを創出する。
4)お客様情報の管理
・来訪者からいただいた「お客様情報」は、DM発信および市場ニーズの分析に利用し、本プロジェクトにて管理し、次事業活動へ反映していく。


▼本事業実施における活動記録と検証
第三者の視点から本事業の達成度や方向性を検証する。
・地域活性のプロフェッショナルおよびカリスマ講師を招待し本活動を評価してもらう。
・本事業の活動記録をメディア機関/出版機関に提出し、評価してもらう。
・本事業の活動を、都市部の学生との交流会にて評価してもらう。
<評価してもらうための活動の記録>
本事業を情報と映像で記録する。
⇒ 映画映像学院生との共同企画により、本事業の活動を映像記録として残す。また、地域の魅力も合わせて映像化する。
<活動記録の検証>
本事業の活動記録をマスコミ関係者/メディア機関/出版機関に提出し、その評価をしてもらう。
⇒ 「三ヶ日町」をとりあげてもらうことで、メディア・紙媒体・雑誌の中で関係者の評価をもらい、フイルムコミッション活動へつなげていく。
・本地域住民による「三ヶ日町にハリウッド映画を!」キャンペーン。


【新規性や独自性】
▼「廃棄みかん」の利活用
商品となる「みかん」ではなく、「廃棄みかん」を利用していることは稀であり、他のみかんの町との差別化を図ることができる。
▼他みかんの里との差別化
愛媛、和歌山と同等またそれ以上の生食&加工品の一大商品群をもった「産地」としての認知を確立できる。